2017年4月10日月曜日

2017年4月9日 木城町中ノ又に行きました。宮崎市では数日、
晴れの日が続き、気温上昇の絶好の昆虫観察日和ではありましたが、友人、知人の訪問や立ち会い依頼がありましたので行けませんでした。

【木城町中ノ又】現地にAM9時に着きました。谷沿い
を上ると早くもシジミが飛んでいます。ネットインして確認したところ,なんとスギタニルリシジミcalastorinasugitanii)でした。
ルリシジミ(calastorina argiolus)もいました。
その他テングチョウ、スジグロシロチョウETCがいましたが、なんと雑木林の低木にルーミスシジミ(panchala ganesa)を目撃し1頭採集しました。(Unbelievable!)宮崎県では珍しい蝶です。ムラサキシジミ(主に幼虫はアラカシを食べます)。ムラサキツバメ(主に幼虫はマテバシイを食べます)いずれも勢力をドンドン市街地に広げているのに対し
イチイガシを好むルーミスシジミは森深くひっそりと暮しています。

スギタニルリシジミは、京都の木船で当時の杉谷教授が発見され、ルリシジミとは別種と認定されこの名前が付きました。九州のスギタニルリシジミは大型で裏目の地色も白くその為ルリシジミとの区別が難しいとされています。何故かPM3時以後は見かけなくなります。
【その他見かけた昆虫】素早く飛翔しているのは、ムカシトンボ(Epiophlebia superstes),何頭かいましたが1頭採集しました。なんと先祖は、中生代三畳紀、ジュラ紀に栄えた大型とんぼの遺存種、化石によると当時の体長は600mmと推測されています。
かなりデカイ。 I’'m shocked!!                             
ムカシトンボは世界に2種類のみ生息しているといわれています。日本産ムカシトンボと
ヒマラヤムカシトンボです。幼虫(やご)は7年程水中で生活するらしい。数を減らしているのは、山林の伐採が原因かもしれません。よくわかりません。観察し難いトンボです。彼方此方にいる蜻蛉ではありません。
その他、ホソミイトトンボ、ハンミョウ、カゲロウ類、ビロードツリアブ、ミツバチがいました。


(木城町、水力発電所ちかく)ここまで標高を下げると昆虫の種類もガラッと変わります。
ナミアゲハ、イシガケチョウ(いぬびわの新芽で産卵)、キタテハ、アカタテハ、タテハモドキ、テングチョウ、クロコノマチョウ、キタキチヨウ、ツマグロキチョウ、スジグロシロチョウ、ミヤマセセリ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、、オオスズメバチ、ビロードツリアブ、オオセンチコガネ、マグソコガネの一種。ETCを確認出来ました。あまり珍しい昆虫はいません。

【その他、注意すべきこと】
中ノ又の谷沿い、特に苔の生えているところはヤマヒル【leech】が多く、注意してください。長靴ほはいていましたが、2匹いつの間にか侵入していました。それも後で気づきました。
幸い、厚い靴下や厚い下着つけていたので、吸血されずに済みました。Whew! That was close.
写真は
panchala ganesa と木城町の景色2点です。

説明を追加
小丸川沿いの桜もきれいでした。


waterfall 水質は飲めるほど良好です。夏に水浴びしてください
 











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